令和7年7月1日から4日までの4日間、大阪府立消防学校で実施された「第188回特別教育通信指令研修」に、当組合の指令課及び救急課から計6名の職員を講師として派遣しました。
この研修は、119番通報の受付の際に必要となる、通報者とのコミュニケーション能力や心理学的な手法、火災・救急・救助などの災害対応や、心臓マッサージをはじめとする応急手当の方法を通報者に伝える口頭指導などを消防の通信指令員が学ぶもので、平成29年度から大阪府立消防学校が全国に先駆け実施しています。今年度は、当組合から参加した2名を含む23名が受講し、各消防本部の通信指令員が情報共有をしながら知識や技術を高めました。
講師としては、4日間の研修のうち、2日目の心理学の講義と、3日目の火災などの災害通報への対応及び救急通報時の口頭指導に関する講義並びに口頭指導訓練を担当しました。中でも、口頭指導訓練では、当組合から派遣した6名の講師を含む、堺・泉州地域の消防本部から派遣された15名が講師を務め、充実した訓練が行われました。
当組合では、今後もこのような講師派遣に積極的に臨み、専門的で高度な知識、技術を養い、広い視野で活躍できる人材育成につなげていきたいと考えています。指令課では、通信指令員が住民の皆さま方の不安や助けを求める声を受け止める、最初の窓口の役割を担っていることを自覚し、「迅速・的確・親切」をモットーに、日々研鑽を重ね、安全で安心できる街づくりに努めてまいります。
口頭指導の講義を行う木村消防司令
災害対応の講義を行う古家消防司令
口頭指導訓練の様子